■療育の目標と内容■ |
COESルームでの療育は、応用行動分析学(Applied Behavior
Analysis:
ABA) に基づいて行われます。まず、一人ひとりのお子様の、得意な/苦手な行動、伸びている/伸び悩んでいる行動を見つけていきます(評価)。そして、評価を基にお子様個別のプランを作成し、力を伸ばしていきます(支援)。
年度ごとに、支援の目標を設定し、毎回の支援に取り組んでいきます。具体的には以下の考え方に基づいて支援を進めています。
●統制された環境づくり
お子さんの行動は、全て環境(周囲の物、人)との相互関係によって起こっていると考えます。したがって、適切な行動が起こるような環境 をつくり、その行動を褒めることで、適切な行動が増えていくことを目指します。
●できないことを覚えさせるのではなく、できることを伸ばして自信をつける
お子さんには必ず得意なこと・不得意なことがあります。得意なことを活かした課題設定をすることで自信をつけ、不得意なことをカバーす る力をつけることを目指します。また自信がつくと学習への意欲が起こり、「積極的に」学ぼうとする力をつけることができます
●問題行動には直接アプローチしない
適切な行動が増えればおのずと不適切な行動(問題行動)が減っていくと考えています。基本的には、適切な行動に対して注目してかかわっ ています。
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療育の様々な目標 |
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学習態勢を整える――集中する、指示に沿った行動の学習 |
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理解する力を伸ばす――聞く、見る、読む行動の学習 |
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表現する力を伸ばす――話す、書く行動の学習 |
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生活する力を伸ばす――日常生活で必要な種々の行動の学習 |
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コミュニケーションの力を伸ばす――ソーシャル・スキルズ・トレーニング(SST) |
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ひとりで行う力・自分をコントロールする力を伸ばす――セルフ・マネージメント、セルフ・コントロールの学習 |
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療育では、COESルームでできるようになったことを、ご家庭や学校、お子様の日常の場面でも同様にできるよう、支援をしていきます。その際、保護者様をはじめとしたご家族のご協力や、学校の先生方との連携をお願いすることがあります。
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■療育の形態とプラン■ |
大きく[定期支援]と[フォローアップ]の2つに分かれます。 |
(1)定期支援(1回60分) |
定期的な支援により、学習態勢の安定・定着を図ります。基本的には月4回・個別からのスタートをお勧めしています。定期支援をご利用の方には、定期的に支援報告書の発行があります(プランにより、発行回数が異なります)。 |
定期支援の種類 |
個 別 |
回 数 |
1~4回/月 |
対 象 |
就学前~高校生 |
個別(スタッフとの1対1)で支援を行います。 |
グループ |
回 数 |
1~4回/月 |
対 象 |
就学前~高校生 |
原則として個別の定期支援を終了された方が対象となります。
小グループ(他のお子様と一緒に2~4人)で支援を行います。 |
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(2)フォローアップ(1回60分) |
小学生~高校生で、定期支援を終了したお子様が対象となります。定期支援で学んだ内容についての復習・確認を行います。 |
フォローアップの種類 |
個 別
(月1回) |
個別で復習・確認を行います。月1回、定期的に行います。 |
個 別
(不定期) |
個別で復習・確認を行います。毎回予約のお申込みをいただき、不定期に行います。 |
グループ |
定期支援で学んだ内容について、小グループで復習・確認を行います。年10回の日程(月1回のペース)の中から、ご都合に合わせてお申込みいただきます。 |
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*保護者様へのフィードバック
療育では、必要に応じ、時間の最後に10分前後、お子様対応のアドバイスや支援内容についてお話しします(フォローアップ・グループを除く)。 |
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